オーナーよりご依頼いただきました。場所は長岡駅から近く、福島江という花見の名所の側にあります。長岡は2度の戦火にあい、城下町でありながら古き良き趣のある街並みが残念ながらあまり見ることができません。そんな中、戦後の建築に目を止めたオーナーが次世代に紡ぐ希望の意味を込め、冠婚葬祭もできる料理屋としてリノベーションを行うプロジェクトを立ち上げ、参加させて頂きました。建築をぐるりと囲む土塀をメインに、爽やかな風を演出する竹を植栽、苔をあしらい清らかな空間を目指しました。メインアプローチには御影石の切石と自然石の敷石で、おおらかな動線に仕上げました。